Mick-Bike

Mick Kamiharaの自転車関連日記

Toyo (東洋) CX-S

2016年春、2台あったロードバイクを1台売ってシクロクロッサーを導入しました
 
東洋 CX-S

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東洋フレームという会社はクロモリ鋼を使ったハンドメイドの自転車フレーム作りで知る人ぞ知る存在です
詳しくはHPで → TOYO FRAME
クロモリだけでなくカーボンを組み合わせたモデルもありますね

ということでインプレッション的なものを

 

ロードバイクでプロ及びガチガチに走る人の間ではフレームの素材は現在カーボン一択ですが、シクロクロスの場合は様々なものがあります。その中でもクロモリ鋼を使ったバイクが多く見かけられるのがシクロクロスという競技です。自分には理由は分かりませんが、クロモリの細いパイプをつなぎ合わせて作ったフレームのシルエットなどに興味があって導入しました
 
CX-Sというのは東洋のシクロクロッサーラインナップの中で上から2番め。一番上はカーボンを組み合わせたハイブリッドフレームで、CX-Sはフレームは全てクロモリ、フォークがカーボンという構成になります。カラーは標準から2種類選べるようになっててマットクリアを選択。金属の地が見えていて渋いし、これに加えて溶接されているところが金色っぽくなっててかっこいいです
 
売り払ったロードバイク(De Rosa Idol)から多くのコンポーネントを移植し、そのときたまたま持っていたホイールなどを流用して完成車になりました。新規で買ったのはTRP製カンティブレーキくらいですね。
ホイールは前が手持ちのShimano RS10、後ろがMavic OpenPro、タイヤはIRC SERAC CX チューブ仕様です(上の写真は導入当時ではなく最近(2016年10月)の状態です)
チェーンリングもUltegraの52-36Tとシクロクロッサーとしては大きいのですが、インナーで走ればいいのでレースに出て様子を見てアップグレードしていこうという方針です
 
3月末、河川敷の草むらでシクロごっこ開始
https://www.instagram.com/p/BDgwboCkKv_/
タイヤの空気圧もよくわからないままMTBの経験的に乗ってみると、やはり速い!
タイヤがMTBより細いのと車体の関係だと思うけど、MTBというよりはロードバイクに近いです
サドルの高さを調整しながら乗っていくとだんだん体も慣れてきて一体感が生まれてきました
たしかにバイクは決して軽量ではないんだけど、乗ったその日からのシンクロ率の高さは今までにない感覚で自由自在というか、レーサーとして狙ったところを走れる性能を持ったバイクだなと感じました
 
4月頭、はままつシクロクロスに参戦
買ってすぐにレースです(笑)
場所としてもよく知ったところなので、楽しくこのバイクを組んだ3110さんと二人でトップ争いを楽しみました。この30分ほどのレースで2位、その後おまけ開催された1時間耐久では、木の根っこに乗り上げたときにリムを打って前輪がパンク。チューブを交換して走りきって楽しかったですね
1回目のレースで気を良くしたというか、思った以上の結果も出たのでうれしかったです
 
その後は週に1回くらい、朝練で近所の公園というか広場を開拓した場所で乗るようになりました
雑草だらけの草と土の場所でスピードも出せるのでメディオ領域で追い込んだり、ダッシュとブレーキ、ターンを組み合わせた練習もできるようになりました。
これをするようになると本当にブレーキが効かないことが顕著になってきます
濡れたりゴミが入るとさらに効かなくなり、独特のブレーキ音もあります
MTBのディスクブレーキがあまりにも強力で、比較してはいけないですがディスクブレーキが付いたシクロクロッサーがちょっと羨ましくなるくらい右手が疲れます。カンティ、かっこいいんだけどやはりか・・・という思い出シューを交換したりしてみたけどあまり変わらずだったなあ
 
5月に近くの仲間とダートライドに出かけました
けっこうがれたアップダウンのあるジープ道を20キロ
CX-Sの走破性はとても高いのはよくわかったけどやはりブレーキの弱さは下りで顕著に
下ハンドルで手に負担が少ないように下りは乗るんだけど、やはりすぐに手が疲れてきてしまう
なんてやってたらまたもや前輪でリム打ちしてチューブ交換。空気圧設定は本当に難しいなと痛感
 
その後はMTBで王滝があったりロードも盛り上がってきたのでCX-Sにもロードのホイールをつけて乗り回したり
カンティブレーキを選択する理由の一つとして他のバイクとのホイール共有があります
ロードのホイールをそのまま使えるので、普段のロードトレーニングにもCX-Sが使えるということで
いつものコースを走ってみると、とくにすごく重たいとか感じずしっかり走ってくれるので、これはこれで楽しいです
下りが長く続くとブレーキの弱さが気になると思うけど、それ以外は普通に楽しく走れますよ
 
真夏もちゃんと練習を定期的にやって、9月の東海シクロクロス第1戦に備えました
その頃から乗り降りを繰り返す練習のときにサドルを下げてました
基準はロードのサドル高さ-5cmで、ここまで下げると乗車がかなり楽になるのでそこで練習
そのまま放置でいつもの練習もずっとその設定だったのを忘れてレースまで・・・
おっと、バイクのインプレとは関係ないですね
 
【良い】
剛性感があって気持ちいいフレーム
踏んだらその分しっかり走る。他のバイクより精度が高い感じがする
狙ったところに行ける(気がする)
かっこいい。特にフレームのロウ付けが見えるところとか
 
【イマイチ】
やはりカンティブレーキは効きが弱い。ディスク>キャリパー>>カンティというイメージ
ブレーキかけると盛大に鳴いてくれるのも、もはや文化(笑)
 
【感想】
他のシクロクロッサーにほぼ乗ったことがないので比較は出来ませんが、自分にとっては狙ったところにしっかり走ってくれるバイクでとても満足しています。セッティングを煮詰めたりエンジンを鍛えたりすればもっと合うようになるかなと思っています
ブレーキもいろいろ研究していくしかないですね 
ロードで乗るときとシクロクロスのレースに出るときのセッティングを記しておくといいと思います
 
【おまけ】
シクロクロスは英語で言うとCyclocross です。
この発音はカタカナで書くと、サイクロクロスみたいな雰囲気です
 海外の方にシクロクロスのことを語るときに思い出すといいです
 
 【おまけ2】
超ハードなシクロクロスのレース映像です。とんでもない砂です