Wahoo KICKR導入 2017/08/12 (2020/05 更新)
Wahoo KICKRという日本ではあまり馴染みのない道具を調達しました
簡単なところで言うと、今年もツール・ド・フランスで優勝したTeam Skyが使っている道具です。KICKRというのが商品名で、またまた簡単に言うと負荷自動調整機能付きのローラーです
(2019/05追記)
コロナ影響でKICKRへの関心が高まっているのか、この記事へのアクセスが非常に多いです
予算の都合さえ付けば最新のKICKRもしくはKICKR COREをオススメします。私は現在COREを使っていますが全く問題なく使えています。普通のKICKRとの差はわからないです(普通の使用上差異は感じないという意味です)
ZWIFTやTrainerRoadなど有料の外部ツールを使った負荷制御もできますし、Wahooが提供している無料の純正アプリで負荷を制御することも可能です。スマートローラーなので色んな使い方ができますので、最初は純正アプリで試してみながらいろいろ調べてみるのがよろしいかと
純正アプリでも、例えば負荷を一定にしたERGモードで運動できるので、300Wで踏むとかすぐにできます。負荷を変化させるのは手動になるので、スマホを触る必要がありますが、机などを用意したらできますね。手動が面倒なので有料ツールがあると便利なわけです
もしWahoo社のサイクルコンピューターELEMNTを持っていたらスマホではなくELEMNTから制御することもできます
同じくWahoo社のTICKRという心拍計はBluetoothでスマホと接続するので、KICKRと組み合わせればANT+不要の環境を作ることもできます。私もそうしていますが安定していて使いやすいですよ
(2019/08追記)
日本でも徐々に広まってきたようでこの記事へのアクセスがとても多いです
どういうことに関心があるのか分からないのですが、私の想像に任せて書くと
- ZWIFTと組み合わせて使うのにはピッタリらしい(私はZWIFTやってないのでわからないですが・・・)
- 2017年に買ったモデル(2016年型)は動作時ノイズが改善される前のものらしい
- 現在のモデルはかなり静かになっている(自分は2018年にKICKR COREに買い替えて驚きました)
- AC電源が必要なので出先で使うには注意が必要
- 自転車に搭載しているパワーメーターの値を出力値としてKICKR側の負荷を調整することもできるらしい(やったことがないので事実か知らない、すまん)
Wahoo FitnessのこのKICKRについては数年前からアメリカの友人が使っていて教えてくれていました。自分が使っているTrainer Roadというローラー練習メニューサービスや流行りのZWIFTなどと合わせて使うと便利なようです
自分はTrainer RoadとGT Roller Flex3を組み合わせて、負荷は一定+ギヤを使って調整してきました。この調整の部分をKICKRがやってくれるようになります
何がいいかというと、逃れられないところでしょうか
メニューで決まった200Wならそれをずっと出す必要があります
ERGモードという機能で、ケイデンスに関係なく負荷が一定になるようなのでメニューの間はサボれません。高負荷時にケイデンスが落ちると立ち上がらないと復帰できなくなるので、あまりギヤを多用するのは向いていないと思います
バイクの固定方法はいわゆる固定ローラーに似た形ですが、リヤホイールを外してKICKRに取り付けたスプロケットにバイクを固定する方法です
取付は簡単ですね
最初の起動時はiOSのアプリから初期設定などをする必要があります
KICKRはBluetoothとANT+どちらでも使えるので、うまくやるとANT+とおさらばできます(Wahooが売っている胸バンド型心拍計はBluetoothとANT+両方対応だったりする)
アプリから自分で負荷を決めて乗ることもできますし、Trainer Roadみたいなアプリと連動させて負荷を変動させてメニューをこなすことも出来ます
自転車の前に机をおいてiPad (Trainer Road) と MS Surface (YouTube)を表示
心拍計はANT+なので、iPadにANT+センサーをつけています
あとは扇風機やタオルですね。アメリカでリモコン付き扇風機を探すのには少し苦労しました
新しい道具なので、まずはFTP測定メニューをやってみました
ギヤ固定でやろうとしましたが、そもそもそれが間違いだったようで、結果としては普段Pioneerのパワーメーターで測定している値の20W落ち。
測定誤差(クランク測定か、駆動部分か)なのか、自分が単に弱っているかですね(笑)
雰囲気からすると、Pioneerが出す値と10~20Wくらい差があるようです
2018/09/03追記:測定してみました
Wahoo KickrとPioneerペダリングモニター出力値の比較 - Mick-Bike
いずれにしても、このシステムでのFTPを測定しないことにはその後のメニューにも反映できないので、多少不本意ですが20W落ちた値を使ってメニューに取り組んでみました
Sweet Spotのクリスクロス12分を3本のメニューでしたが、やはりゲロゲロになるほどキツく、KICKRの方の値は低いですが、Pioneer側では3本揃えてIF=1.00でした
簡単に言うと、一度慣性をもって動いたらなかなかスピンダウンしないです
それはそんなもんでいいのでしょうが、今まで使っていた自分で負荷を調整するものと大きな違いとしてKICKR側が目標の負荷に調整するので便利だということ
すなわち逃れられないというものもあります
例えばギヤを軽くして逃げようとしても、負荷は同じなのであまり楽になりません。踏み込む力は必要なのでケイデンスで稼ぐことがあまり出来ません。何が楽しいのでしょう?追い込めるってことですよね、これはもう(笑)
GCNがTeam SkyとWahoo KICKRを紹介しているビデオもありますのでどうぞ
しっかりAC電源も必要になります。いわゆるスマートトレーナーと呼ばれる機器になりますね
【良い】
・トレーニングメニューに合わせて負荷が自動変動する
・逃れられない
【う〜ん】
・高い
・日本語の情報が少ない(一応マニュアルには日本語の頁もありますが)
・けっこう動作音が大きい。YouTubeに他のスマートトレーナーとの比較映像がけっこうありますが、でかい。回転部分の速度に比例するので、トップギヤで踏み込むとたまらないくらいうるさい
【感想】
けっこう高価なものなので日本ではやるかどうか微妙だし、製品の品質も日本のユーザーにとってはちょっととっつきにくいものがあるかもしれないです
まあでもやれることはまあまあ面白いのでしばらく使ってみることにします
【追加記事】