Mick-Bike

Mick Kamiharaの自転車関連日記

Raphaスーパークロス野辺山2019 - 2019/11/23

今シーズン前半の山場、Raphaスーパークロス野辺山2019に参加しました

nobeyamacyclocross.cc

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コンディションは晴れ/くもり、前日の雨で路面は泥、気温は10℃近くあったのではないでしょうか。絶好の野辺山CX日和でした

【追記】

シクロワイアードに掲載されました。祝デビュー!

www.cyclowired.jp

CM2、参加者は50人ほどがエントリーリストに

コースは前回参加した2016年大会とほぼ同じで、スタートから左に折れるアスファルトがあって、その中の牧場の芝とタート、泥、バギーコース、林間コース、フライオーバーとおなじみの内容

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試走時は早朝で雨の影響も大きく残るので長靴でのんびり

予想通りコース西側の泥区間はまともに乗車できるものではないです。乗れるけど消耗が激しいというか、とてもテクニカルで粘着質な泥です。泥がたくさんバイクについて、その後まともに乗るのも大変です

なのでこの区間は基本バイクをかついで走ることにしました

 

スタートは2列目、イン側から3人めくらいでしょうか

スタート横には息子が来てくれてウィンドブレーカーを預かってくれます

笛の音からダッシュ。周囲がうまくバラけて6,7番目くらいで左コーナーに突入

良い位置だなと思ってもう一発ニトロ噴射して5番手くらいまで上げて左ドロップを落ちてダート区間

 

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芝に入ってもう一発ニトロ、2、3番手まであがりまた舗装区間

先頭は湘南CXで何度も相手いただいているYさん。予想通りの展開です

コース図左上に伸びている直線、相変わらずじわじわ登るきつい場所で後ろについて休みました。(ちなみにニトロは600Wオーバーで10秒程度)

 

この日はアップからものすごく心肺がきつくて調子悪いのか高地だから酸素が薄いのか不明ですが同じW数だすだけでもとてもきつく感じました

直線が終わるとおなじみ泥区間

こんなに泥が深くてネバネバなのでまともに走るのはほぼ無理。多くの人がかついだり押すことになります

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自分は最初から乗車はやめました。上にも書いたのですが乗ったり降りたりの手間、消耗、マシンへの泥の付着を考えると潔く泥区間はかついで走るほうが総合的には良いのだろうと

 

しかしですね〜、めっちゃきついです

記録を見ると約1分間のランになるのですが、ものすごく辛かった

ジグザグになっているコースの端が多少踏み固められているのですが、そこばかり走っても遠回りですので何度か横切ることになって、そこはもう田んぼ!

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ここのこなし方はあとから見た上位クラスでもまちまちでした

 

区間が終わるとピット横を通ります。Mさんが声をかけてくれます!頼もしいです

その先は芝と泥が混ざる区間ですぐにバギーコースですね

ここも水分大目で泥混じりの難しさがありました

コースどこも同じですが油断するとミスに繋がって転倒という可能性が高くとんでもなく難しいです。16年のときはここでもころんだな、そういえば

ここは追い抜くのも難しくぴったり後ろにつける作戦

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プレッシャーを掛けながらコース東側へ

 

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芝のジグザグからシケインがあって、中央のフードコートの中をコースは横切っていくのですが、そこを上る坂というか階段がまた滑りやすく苦戦。ここも試走で見てランで行くことに決定。乗れるけどミスするリスクよりはという方を選びます

1周目のここでは優勝したsskさんと肩をぶつけながら登る激しい展開

 

また西側へ戻ってピット横を通って受付の建物の裏から横を通って林の中へ

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林の中もしっかり泥だらけですが走れないほどではないので慎重に進みます

木の根っこや石が隠れているので大注意

あとは180度ターンみたいなところは水たまりみたいになっているのでマシンの方向を変えるのが難しく大外まで行くことが多かったけど他の走り方もあったのかな、とか

 

林の中を抜けるとフライオーバー

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勢いをつけて上がらないと失速しますよ〜

景色なんか楽しんでいる暇もなくすぐにドロップして牧場の駐車場周辺を走り、小さな林のなかにまた泥+キャンバーがあってスタートラインへ

1周目ここまで3人できて、先頭はずっとYさんという展開

 

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さて、どうしたものかと考えていたらYさんは舗装路で失速

そのかわりsskさんがニトロ噴射で突き進んでいきます

ダンシングで加速するのでこっちも食らいつくのが必死

2回めの直線でさらに加速して泥区間では10秒ほどの差

ピット横でMさんが”10秒だよ”と教えてくれて「まだ行ける、くらいつく」と必死に燃えました

 

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バギーコースも慎重に走りジグザグに入ると応援が多いエリアで、やたらとsskさんへの応援が多いのに気が付きます。

そうか、前の人はsskというチームか何かの人なんだな、全然マークしてなかったぜ、チクショーと思ってましたw

 

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林間コースでもsskコールだらけでめっちゃアウェイ感あふれるのですがそれがさらに燃えるというか、そんなんで追いつけそうで追いつけない距離感で2周目の後半、舗装路に戻る手前の林の中のキャンバーでミスをしていたのでチャンス!と思ったのですが自分も同じように手間取ってそのままの距離で3周目へ

 

この日は先日の平田と比べるととにかく心肺が苦しくて、記録を見るとHRは終始170前後、平田のときと比べると少し低いくらいでした

3周目に入って舗装区間でまた5秒ほど差をつけられてピット横での声掛けは15秒

かなり苦しかったので安全運転で身体とマシンを着実に2位に運ぶことに切り替えました

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とにかくどこで転ぶかわからないくらい難しいので慎重に、でも追い上げられないようにですが、やはり後続が追い上げてきていました。2周目では後ろは50秒みたいな世界でしたが、どうやらそんな感じでもなく折返しで視界に入ってきます

 

3周目も最後まで慎重にマージン取ってプッシュ。めっちゃ苦しいけどみんな応援してくれるし!前の周でミスして降車したキャンバーも丁寧に乗車でこなして安全運転でフィニッシュでした

表彰台ではまたsskさんと仲間に圧倒されましたが、アウェイの浜松勢でも知り合いがいたのでうれしかったな。みんなありがとうございます

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オフィシャルフォトグラファー辻さんのギャラリーより

 

【良かった】

ほぼノーミスで転倒なし。安全に早く走れた

試走で考えた作戦は当たったというべきか?

 

【反省点】

結局はフィジカルで負けた。まだまだや

 

【謝辞】

天ちゃん写真と応援たくさんありがとう!(ほとんどの写真は彼の撮影です)

 

【感想】

とにかく1周目で前に出て逃げ切るというのが今の自分にできることなのかどうかなんだけど、そういう作戦でしか上位に入ることできないのが現状。後半は他のみんなと同じように垂れるということ

データを見ても激しいマイクロインターバルだけでなく、1周目の600W以上のダッシュは4回以上。(ちなみにUCIのレース見たんだけど彼らの場合ターン毎のダッシュがそんな感じ)

まだまだベース強化とダッシュ力強化なんでしょう、ということがわかりました

 

【機材】

Toyoframe CX-S

Shimano WH-6800, IRC SERAC MUD TL (1.8bar) 前後とも

 

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この環境でやれることはもう泥対応というか滑らないで安全に走るかということなので、できる限りのことといえば泥用タイヤと少し低圧くらいでした

結果危ない場面もなくタイヤ選択は問題なかったと思うし、泥を詰まらせないような工夫にもつながったので良かったのかな。正直言うと機材はいつものようにやっておいて、下見して作戦作って気持ちを入れることだったのかな

 

あと今回大きかったのは東洋フレームブースで洗車を引き受けていただいたこと(toyoframeユーザーなので)

試走後、レース後と2回も高圧ポンプで洗車していただきました。めちゃくちゃ助かりました

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野辺山の泥は粘着性も高いので、このような機械なしで泥をきれいに落とすのはとても難しかったと思います。本当にありがとうございました

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ということで東洋の宣伝。上は欧州でも活躍する竹野内選手の野辺山での走り。かっこよかった〜

toyoframe.com

 

ということで、シクロクロッサーの憧れ?野辺山CXのカウベルを入手できました

応援ありがとうございました

 

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おっと、AJOCCルールでは39人出走での2位なので昇格はなしです。ざんねん〜

 

【おまけ】

ちなみにですが、野辺山の泥、洗濯も掃除も大変です

例えばシューズのクリートを外してみるとこんなところまで!という場所まで泥が侵入していました

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