Mick-Bike

Mick Kamiharaの自転車関連日記

QUAD CX 2017 - Cat5 35+ 3位

やってきました米国での初Cyclocrossレース

なんとうちから車で15分のところにある射撃場を貸し切ってやります

もう11年目になるイベントとか

到着すると射撃場というよりいつもの公園

芝生の広場やBBQできる建物、あとはいつものように森と池が広がる景色

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事前にあった連絡では600人ものエントリー

どうなることやらということで、自分のレースは朝早いので早めに到着して試走してみます

すでにコーステープが張ってあってゆっくりと

少し前に痛めた右膝の調子がまだ悪いなあとか思いながら路面を確認

 

するともうこれはなんというか、芝生は基本ジグザグなんだけど小さなコーナーはことごとくオフキャンバーシケインはなんか背が高く見えるし!東海CXでいえば各務ヶ原を3倍強烈にしたような石と根っこが埋まったクロカンセクション!ジープ道の砂利は深くてよく見え走らないと損失大!普段ビーチバレーやってると思われる砂セクションは深くて下りたほうが良さそうだし、その後の下りながら180度ターンも路面が不安定で下りたほうが良いかも

 

というくらいドラマティックな意地悪がたくさん用意してあるドM向けコース

パワーで行けるのは後半のジープ道上り直線といくつかの短い坂くらいで、あとはもうテクニックと基本的体力勝負です

そういう意味では東海牧場に森の中クロカンを追加したようなイメージかもなあ

体調はあまりでしたが、ゆっくり2周して穴や木の根っこなどを上手に外せるラインを確認して体が温まったら上着を脱いでアスリチューン注入してもう2周

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2周すると最初のレースが始まりました

 

ピットに予備ホイールを準備したりしながらバイク(いつもの東洋CX-Sです)に乗っていると、ディレイラーがガタガタ言う。そういえば走っているときも何度か勝手に変速するような感触があったので見てみる。とくにディレイラーの位置はおかしくないしちゃんと動いている雰囲気

でもクランクを回すとたまにディレイラーが引っ張られるようになっている

チェーンをよく見ると、プーリーのところでちゃんと曲がっていないコマがあるじゃあないですか!手で触ってみると固くなっていてとても簡単に動かない

 

やばいこれは完全にメカトラだし、このまま走ったらバイクを痛めてしまうかも

棄権も浮かんだんだけど、オフィシャルに聞いたらニュートラルサービスがあるので聞いてごらんとのこと。言われた場所に行ってマークさんを訪ねると愛想のいいお兄ちゃん。

早速チェーンを見てくれて、これはこのコマを落とすしかないとのことで素早く作業してくれました。外した動きの悪いコマを見せてくれて、「たぶんチェーンリングかスプロケットの歯がここに突き刺さってしまったんだと思う」と傷んだ場所を見せてくれました

お陰でチェーン回りもスムースになって安心して走れるようになりました!ありがとうマークさん(T_T)

 

天気もよく喉が渇きそうなので水を多めに飲んでスタート地点へ

同じ300番代のゼッケンが自分と同じCat5(初心者)の35歳以上。同じくCat5の35歳以下も同時というか我々より1分前スタートで走りますが彼らは200番代です

あたりまえだけどほぼ全員自分より体格が良いです。良すぎる人もいますが、FTP500Wはありそうな巨大な脚の人もいます(笑)

 

アメリカのCXのやり方がよく分からないので待っていると招集がかかります

今日はとくにゼッケン順とかでなく勝手に並んだ順で整列

早めに来たので2列めを確保。得意のダッシュで先頭に出て逃げ切る作戦

自分のゼッケンは338と今までのポイントがない人のゼッケンで、1列目は去年何度か出ててポイント稼いでいる連中。なので300番代の連中は目標としたい所

 

スタートの笛からスーパーウルトラロケット噴射(600W、130rpmくらいまで上がっていた)

目の前の二人の間から抜ける作戦、うまいこと左側の人が失速気味なので前に出て最前列で第一コーナーへ。5番手くらい

次の直線でも噴射してまた高ケイデンス作戦で一人パスしてインへ突っ込んで4番手

そこからジグザグセクションは抜きどころ少ないけど、前の人がミスしたのでそのスキに3位へ。しっかり前二人も見えているし右足の痛みもアドレナリンのせいか皆無。ぴったりつけていきます

 

シケインを超えて坂を上がり、次は森の中

1位の人(#301)が2位との距離を開けていくので早くパスして行きたいところ

しかし森の中はラインが少なく抜きにくい!後ろをぴったり付けていくしかなく、さらに前から落ちてくる200番代のゼッケンにはばまれて自分がどの位置なのかよく分からなくなるように

 

2周回目に入り2位の人(318)が失速。シケインあとの坂でパワーかけて抜いて森の中を必死に逃げながら#301を探します。あれかなと思う人がいるのですが、よくわからないまま後半のジープ道上り直線へ。すると豪快なスピードで抜いていく#300番が

これはやるなということでしばらくついていこうとするもパワーが全然違うイメージ

砂と180度ターンをやり過ごす頃には見えなくなりました

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これが180度ターンね。スピード乗ってきた所でドロップしたらすぐに180度。それも路面は荒れていて走る度に状況変わってたりですごくテクニカル(意地悪とも言うw)

 

そこからはほぼ一人旅

心拍180ヒットしたまま必死に前を追いかけるも300番代は見えず、後ろにも自分が抜いた人しか見えず。残り1.5周のところでコース脇で予め宣伝しておいた近くに住む同僚が、家族で応援に来てくれていて声をかけてくれました。これはHP回復です!

 

ラストラップは200番代の若者とランデブー

ほぼ同じペースなのでずっと後ろをついてたんだけどパワーかけるところで前へ出て、今度は彼が自分の後ろをピッタリ。あとで聞いたら砂でミスをして最後は差をつけられたとか

フィニッシュラインが見えてきてスタンディングで力を振り絞って終了。先にフィニッシュした二人がいたのでどうやら3位確定です。

すぐにハイタッチからレースのリキャップしたりとってもフランクです

どうやら2周目に抜いていった#300が優勝したようです。後ろスタートから追い上げて勝てる、すげえ体力だなあと関心

 

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表彰式やってもらいました〜(笑)

ちゃんとSDLヤマハと言ってもらいましたよん!

 

【良かった】

アメリカ初CXを無事完走。いい経験になった

3位入賞して商品までもらったw

今の力は出し切った

 

【反省点】

チェーンは運良く修理してもらえたが下手するとDNSだった。もっと手をかけないと

やはり上のクラスのラップタイムを見ると10秒は違う。何が違うのか見極めて対応できるのどうかだな

 

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【機材】

東洋CX-S、ZTR Alpha 400+IRC SERAC CX TL, (F=1.8bar, R=1.9bar)

ここまでタイヤに厳しいコースならパンク対応したやつでもよかったかも

リヤはもう少し気圧上げてもグリップするのがあるといいなあ

というかこのタイヤもそろそろ寿命かもな

 

【その他】

どんなタイヤ使っているのか気になってみたけどIRCは自分だけ。Schwalbe、Challengeなど見かけた

CXバイクは米国3代メーカー(Trekスペシャ、Cannondale)が圧倒的に多い。それもカーボンバイク+ディスクブレーキ。その他はメルクスやFocusなんかも。鉄は日本よりは少ないと思う

ちなみに初心者クラスへの参加は、自分の場合アメリカでの経験がないので自動的にそこからスタートになります。ある程度経験値を積むと次に行けるようです

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